2006年02月02日

(ブルーネル:13) パディンドン駅舎

Paddington.jpg

ブルーネルは1833年、27歳の若さでグレート・ウェスタン鉄道の主任技師に任命された。

ロンドンからブリストルまでの鉄路の敷設、高架や鉄橋、切り通しや隧道工事だけでなく駅舎の建設や機関車の設計まで手掛けている。

そしてロンドンからブリストルまで敷いた鉄路の先は、航洋汽船「グレート・ウェスタン」を建造・就航させてニューヨークまで結んだのである。

パディントン駅・駅舎正面は一部5階建ての堂々とした建物で現存している。

PaddingtonA.jpg

見えないような高いところまで透かしの入った肘板で支えられた大屋根は広く高く美しい。

その屋根は拡大写真で見るようにアングルを鋲接合している。

当時、プレハブやブロック工法はなかったので高い足場を組み、リベット打ちは3~4人で組になって何万本のリベットをかしめていったのであろう。

地上のホドで真っ赤に焼いた鋲を投げ上げると、足場の上では猿のように手を伸ばして取っ手の付いた漏斗型の容器に受けて鋲孔に差し込み、反対側からハンマーで叩いてかしめるのである。

アングルバーやチャンネル材のフランジは、リベット接合のためのものである。

ブルーネルが柱やその肘板を自分で設計したわけではないが、設計・施工のどこかでチェックをし必要によっては変更を指示し、最終的に承認している筈である。

最近のように専門が細分化している社会では実現できない話である。

写真は小学館刊、田中亮三(文)・増田彰久(写真)著「イギリスの近代化遺産」から部分転載した。


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