2006年03月20日

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(台湾:1) 台湾紀行(1)

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昨年10月から地元のカルチャーセンターで「はじめてのドイツ語」という講座を受講している。

受講定員7名の小さな講座である。

挨拶が済んでこのところ受講生の自己紹介をネタに講座が進行している。

私は3回目の前回自己紹介を行った。
発音も心許ないし、発言した言葉をそのまま講師に白板に速記して貰うのも恐縮と思ってA4一枚に書いてプリントを配って発表した。

行数を増やそうと詰まらないことを書き連ねたがその中で愛読書を『司馬遼太郎』と書いた。「坂の上の雲」などを読んで共感を覚えるところがあったからである。
しかし会社員をしているときも大学に移籍してからも雑事に追われることを言い訳にしてそれほど読んでいなかった。

先週書店で文庫本「台湾紀行(街道をゆく:40)」を見付けて読み始めたがとても面白くこのところ毎日1時間以上読み続けている。

司馬遼太郎の歴史観や関連知識にも啓発されるところもあるが自分が生まれて人間としての最初の数年を過ごした台湾の生活環境や日本統治時代、蒋介石が大陸を追われて台湾を支配した時代、台湾生まれの李登輝総統の時代から現在の状況までが具体例を挙げて記述されているのが実に面白い。

実は1月ほど前、台湾生まれの文明史家 黄 文雄 氏の「台湾は日本の植民地ではなかった(ワック(株)発行:2005年12月14日初版)」を読んだばかりなのである。
台湾ペンクラブ賞受賞作家だけあって説得力のある本であった。

その黄氏の著書と共通のテーマもあり、司馬遼太郎ならではの取材も李登輝総統(当時)との対談も面白い。

これからときどき司馬遼太郎の著書やその記述内容について私見を挟んで述べることにする。

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