2012年11月27日

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NT再びミュンヘンへ(DZRニュース:2 2003年12月15日、フリードリッヒスハーフェン)

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現時点で世界最大、かつ最新の飛行船ツェッペリンNTがバイエルンの主都ミュンヘンに再び飛来する。
昨秋もシュライスハイムの航空機工場に駐留し、ミュンヘン市街を遊覧飛行するなどバイエルン上空を航行したツェッペリンNTが2004年3月23日から4月15日まで再来する。
DZR(ドイツツェッペリン航空)のNTは、昨年9月の2週間で700人近い乗客を乗せた。
3月末から4月にかけてミュンヘンに来るのは、ミュンヘンの北郊ガーヒンクでツェッペリン建設機械有限会社が世界的な建設機械メッセBAUMA(2004年3月29日〜4月4日)に提携先のキャタピラ社とその製品を出展することも関連している。

高度およそ450メートル、時速約70キロメートルで、乗客は大きな展望窓から、オリンピック記念公園、中島のドイツ博物館、市街地、シュタルンベルグ湖などを鳥瞰することが出来る。航行中、キャビンの窓は開放することも可能で、快適なエンジン音を聞きながら船長の肩越しに眺望を楽しむことが出来る。

世界で唯一の飛行船運航会社DZRは旅客運航の許可を得ており、商用飛行が開始されて以来すでに3万人以上の乗船客がドイツの各地域で遊覧飛行を体験している。

ミュンヘンでは2つの航行ルートが計画されている。
一つはオーバーシュライスハイムで乗船し、ミュンヘン市街、シュタルンベルク湖上空を航行し戻るコースで、航行時間は90分、乗船料は480ユーロである。
も一つはオーバーシュライスハイム空港からオリンピックスタジアム、ニンフェンブルク宮殿、ヴィーズン、ドイツ博物館上空を遊覧するコースで、航行時間は30分、乗船料は210ユーロである。

2003年1月末までに予約すると早期予約割引きもある。

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以上がその記事の骨子である。

乗船料はユーロ建てで表示されているが、日本飛行船の乗船料に較べて安い。
日本飛行船の場合、一人20万円近い乗船料であった。

ミュンヘン周遊飛行の起点は市街地の北(駅から10キロメートル)のオーバーシュライスハイムであるが、ミュンヘンはバイエルンの古都であり、見所は多い。

1972年、ミュンヘンオリンピックの会場となったスタジアムは、アリアンツアリーナが出来るまではバイエルンミュンヘンのホームスタジアムであった。
シュタルンベルク湖はドイツで4番目の湖で、ノイシュバンシュタイン城を建てたルートヴィヒ2世の遺体が発見された湖でもある。
ニンフェンブルク宮殿(城)はバイエルン選帝候の夏の居城であったバロック建築の宮殿である。
そして、ヴィーズンというのはオクトーバーフェストの開かれる広い緑地である。
1810年10月にバイエルン王国の太子ルートヴィヒとテレーゼ・フォン・ザクセン=ヒルトブルクハウゼンの結婚式がここで行われ、大規模な競馬が催された。それがこの「緑地」(ヴィーゼ:ミュンヘン訛りでヴィーズン)なのである。


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