2005年09月25日

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(飛行艇の時代:28) バーミューダのエンパイアとS42B

Short&S42B.jpg

バーミューダで発行された切手シリーズの4枚目である。

切手の図柄の下に「ダレル島のエプロン上のショートS23『Cavalier』と上空に描かれたS42Bクリッパー」と注記が読める。

ショート・エンパイアというのが機種の名称であるが、一般には「Cクラス」と呼ばれていた。
固有艇名に "C" で始まる愛称がつけられていたからである。

シコルスキーS42シリーズも「シコルスキー」とか「S42」と呼ぶ代わりに クリッパー と呼ばれていた。
アメリカでは1931年10月に完成したパン・アメリカン航空のS40が「アメリカン・クリッパー」と命名されて以来、クリッパーが飛行艇の代名詞のように使われていた。
マーチンM130の1号艇は「チャイナ・クリッパー」、ボーイング314の1号艇は「ヤンキー・クリッパー」と機種にかかわらずパンナムの(=アメリカの)飛行艇はクリッパーと呼ばれていた。

この図から両者のデザイン・フィロソフィーの違いが見えるようで面白い。


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