2005年10月28日

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(客船のポスター:APPENDIX−2) 浅間丸(ASAMAMARU)

Asamamaru_Stamp.jpg

ポスターではないが、切手の中から幾つか紹介することにする。

浅間丸は昭和4年に三菱造船・長崎で竣工した総トン数16947トンの4軸船である。

2本煙突の風格のある船容で1万7千総トンには見えない。

英国調の内装はそれぞれの指定工場で製作し輸入されたと言われている。

船内には郵便局・銀行の窓口も開設され松坂屋の売店もあったという。

シェフはフランスから招き、西洋料理には「帝国ホテル式」と「郵船式」があると言われた。

昭和12年には香港で台風に遭遇し、サイワンベイに座礁してしまった。
4基の主機のうち、2基を含む重量物を陸揚げし、岩盤に発破をかけての浅瀬の掘り下げなど半年近くの苦闘の結果浮揚し、現地で応急修理した上で長崎に曳航して修理を行い、1年後にサンフランシスコ航路に復帰した。

戦争中は海軍に徴用されたり、日米交換船として米国大使らを乗せてアフリカ東岸のロレンソ・マルケスに行ったりしたが、昭和19年11月1日、南支那海で雷撃を受け沈没した。

既に3姉妹の「龍田丸」も「鎌倉丸(秩父丸を改名)」も失われていた。

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この切手は1975年に開催された沖縄海洋博を記念してオート・ボルタで発行されたものである。

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ハリウッドの映画には「浅間丸」か、同型船の「龍田丸」の大きな展示用模型が登場することがある。

ケリー・グラント、グレース・ケリーの主演したヒッチコック映画「泥棒成金」では、タイトルバックにモナコの旅行会社のショーウィンドウに鮮やかな二引きのファンネルマークの立派な模型が登場する。

オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデン主演の「麗しのサブリナ」はモノクロームの映画であるが、ライナスがサブリナにフレンチラインのチケットを渡す重要な場面でララビー産業の社長室に展示されている同じ模型が何カットか出てくる。

これは、太平洋戦争が始まったときにサンフランシスコの日本の船会社にあったものが接収されて、ハリウッド映画の大道具・小道具として用いられていたものである。

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