2006年01月29日

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(船舶の絵葉書:13) モーレタニア

Mauretania1jpg

このサンドンドックに入渠する初代「モーレタニア」の絵葉書は、リバプールのマージーサイド海事博物館で発行されたものである。

当時、ロンドン(テームズ川)もリバプール(マージー川)も河岸に大きなドックが掘られていた。

ロンドンではブルーネル親子が開削したテームズ河底トンネルの少し下流にセントキャサリンズドックスなどの船溜まりがあった。
いまでもロイヤルビクトリアドック・ロイヤルアルバートドック・ロイヤルジョージ5世ドックなどが残っている。

外航船舶は、このドックに入渠して荷役や検疫を受けていた。

特にマージー河はヘドロが相当な深さまで溜まっていて錨が利かない。
1999年に「クリスタル・シンフォニー」でリバプールに入港した際、マージー川に仮泊したが、アンカーが打てないのでサイドスラスター・バウスラスターで位置保持をしていた。

川口から10km以上にわたってドック(繋船堀)が続いている。
アルバートドックのほか、プリンスドック、カンニングドック、サルトハウスドック、キングスドック、クィーンズドックなどが残されれている。
その当時は臨港鉄道が敷かれていたのであろう。

この絵を描いたジェームズ S.マン(1883−1946)はリバプールで絵画を学んで若い頃からそこに住んだ画家で特に海の絵に優れたものがあったと絵葉書に解説してあった。

初代「モーレタニア」は1907年から34年まで大西洋航路に従事し、1909年から20年間もブルーリボンを保持していた。


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