2006年02月25日

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(飛行船:31) グラーフ・ツェッペリンの東京訪問

LZ127Tokyo.jpg

マダガスカルで発行されたツェッペリン飛行船75周年記念切手である。

6枚セットのシリーズ切手の一枚である。

1929年にLZ-127「グラーフ・ツェッペリン」は米国ニュージャージーのレークハーストを起点に、フリードリッヒスハーフェンからシベリアを経由して東京まで飛来した。

途中、ロシアのヤクーツクで郵嚢を投下し、フリードリッヒスハーフェン・東京間11,000kmあまりを飛行して百時間後に東京上空に巨体を現した。
初めての世界一周のなかで最も長い区間であった。

東京には飛行船の繋留場所がないので、第一次大戦の賠償として飛行船格納庫が設置されていた霞ヶ浦の海軍基地に8月19日夕刻繋留された。

翌日首相などを表敬訪問し、正午に帝国飛行協会の午餐会、21日には日比谷公園で市民歓迎会、午後は浜離宮拝観、午後7時に三菱招待の晩餐会が開催された。
その夜土浦の料亭で歓迎会が行われたがエッケナー船長は日本式に靴を脱ぐことを拒絶したが回想録によると彼の右のソックスに大きな穴があいていたことが理由であったようである。

一部船体損傷を補修して8月23日ロサンゼルスに向けて出発している。

切手の図柄は葛飾北斎の赤富士に、錦斗雲(錦は当て字)のような雲が描かれているが当時の西欧人が見る日本はそうなものだったのかもしれない。

五重塔は上野の寛永寺であろうか?


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