2006年08月14日

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エクラノプラン「KM」の小型模型

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昨日買ってきたカスピ海のモンスターである。

ロシアは戦前から地面効果を利用する試作艇を数隻作っていたと言われるが秘密保持のために資料は処分されて詳細は判らないと言う。

エクラノプランの計画は1947年、ロスチスラフ E.アレクセーエフによって再開され、小型試作艇SM-1〜SM-5によるテストの後、大型試作艇KMが建造され、1966年にカスピ海で完成した。

SMはスケールモデル、KMは実機大実験機の略であるが、1970年に偵察衛星でその存在を知ったアメリカはこの巨大なWIG(地面効果艇)の用途が判らず「カスピ海のモンスター」と呼んだため、その略号と思っている人もいる。

1970年代に入って強襲揚陸艇である904型オルリョーク、ミサイルを搭載した攻撃型の903型ルーンを建造しテストしていた。
1980年代後半から2000年頃まで9037型スパサテル、乗客12名・貨物800キロを搭載するイヴォルガ、民間向け小型機なども開発していたが開発予算がなく現在凍結状態になっている。

中国やアメリカも関心を示しているという。

ちなみにKMは1980年にパイロットの操縦ミスで墜落沈没したが幸い犠牲者は出なかった。

KMは全長が92mとも106mとも言われるがこの模型は縮尺700分の1でその全長は150mmである。


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