(旧)紺碧の海

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（船舶の絵葉書：４０） グリーン・エース

• bremen
• 16:40
• カテゴリー:船舶の絵葉書

１９７２年、広島と大阪南港を結ぶ広島グリーンフェリーの第一船として「グリーン・エース」が就航した。
５９５３総トンでトラック８７台、乗用車１１０台を搭載し、乗客定員は１等９８名、２等ほか８３８名であった。
当時瀬戸内海の最高速船であった。
広島・大阪南港間を１２時間で運航していた。
出港のドラを聞きながらカフェテリアで食うビーフシチューは美味かった。

よく利用したものである。

当初「グリーン・アロー」とペアで両港を夕刻出港する夜行便で運航されていたが、７時に宇品港に着くので職場が市内であればその足で出勤することも出来た。

１９７５年に第３船「グリーン・アーチ」が就航し、毎日の夜行便のほか隔日、朝出港して夕刻目的港に着く昼間便も出来た。
瀬戸内海を６千トンの白い船で走るのも良いものであった。

昼間便の戻り船は夜行便になるので隔日夜行が２便となった。
グリーンフェリーのブッキングミスで大阪から帰るとき予定した船に乗れなかったことがある。
そのときは下りが２便ある日だったので後便に乗って帰ることが出来た。
お詫びにグリーンフェリーのバスタオルを貰った。

１９８２年に広島グリーンフェリーが解散すると「グリーン・エース」は来島ドックに売却され「おくどうご６」と改名し神戸−松山−大分間で運航されていた。
その後１９９０年ギリシャに転売され「Ｍａｒｉｎａ」となった。
第２船「グリーン・アロー」も第３船「グリーン・アーチ」も同じように転売された。