2006年10月01日

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機関誌

Magazine.jpg

昨日は日本船舶海洋工学会機関誌「咸臨」とブイヤント航空懇談会の機関誌「ブイヤント航空」のバックナンバーが届いた。

「ブイヤント航空」は年1回の発行である。
索引集から『硬式飛行船開発計画』『超大型豪華硬式飛行船「富岳」関連メモ』『超大型硬式飛行船「霊峰」』『ヒンデンブルク号事故の原因追及』『ツェッペリンNT型飛行船LZ-N07』などを探して事務局にお願いしていたものである。
それにしてもアイデアプランの段階から「富岳」だの「霊峰」だの富士山に拘った名前を考えるが面白い。

こちらは面白かったし参考になり、研究の手掛かりにもなった。

「咸臨」の方は隔月刊である。
今回安全性・信頼性特集となっていた。
こちらは2〜3、感じるところがあった。

まず、版の大きさである。
A4版で広告など含めて120頁である。
写真をウリにしている雑誌でもB5版が主流である昨今、昨年発足したこの機関誌はなぜA4にしたのであろうか?

表紙にしても言いたいことはある。
誌名「KANRIN」も多くの会員が理解しているとは思えない。
表紙の一番上にA4の幅一杯にローマ字でKANRINと印刷されている。
「R」の文字の下にその幅に収まるように小さく「咸臨」と印刷しているがここでこのブログを書いているときに『kanrin』と入力しても「翰林」「寒林」しか出てこない。
「咸」の字は手書き文字で認識させねばならない。

このKANRINのすぐ下に September 2006 と発行年月が表記されているが、その前に高さ29mmもある「8」という文字がある。
普通、月刊誌や隔月刊では発行月を示す数字がこのように印刷されていることが多い。
私も「 September は9月なのに」と一瞬思った。

日本船舶海洋工学会という長い学会名も何とかならなかったかと思うがそれはさておき、これを探すのにちょっと時間が掛かった。

「咸臨」が「R」の下に掛かれていたように最後の「N」の下に『日本船舶海洋工学会誌第8号・2006年9月10日発行(隔月1回10日発行)ISSN 1880-3725』と印刷されているのを見つけた。
10文字で24mmだから1文字2.4mmである。
これを5行に押し込んである。

一方、英文は表紙の中央に
Bulletin
of
The Japan Society
of
Naval Architects
and
Ocean Engineering
とばらまかれていた。
文字の高さ 4mm、行間隔 17mmである。

このデザインに余程自信があると見えて表紙見返しに「表紙デザイン:○○デザイン研究所」と印刷されていた。
『日本船舶海洋工学会誌第8号・2006年9月10日発行(隔月1回10日発行)ISSN 1880-3725』より随分大きな文字である(奥付の頁にもそのデザイン研究所名が記載されている)。

文句を言えばきりがないので表紙をめくってみると折り込みのカラー写真が目に入った。

Kanrin.jpg

幅 585mm( 58.5mm ではない!)、高さ 297mm のLNG船公試運転写真である。

今回に限らず毎回こんなに印刷コストを掛ける必要があるのだろうか?
思わず奥付の印刷所名を見た。

機関誌発行単価を下げてその予算を有効に使おうと言う委員は居ないのだろうか?

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