2006年10月26日

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(飛行船:127) ツェッペリンアルバム(写真:第15回) 写真30 −マイバッハ エンジン−

Bild30.jpg
[30枚目:170馬力マイバッハ製飛行船用エンジン]

1912年から翌年にかけて建造されたツェッペリン飛行船に搭載されたエンジンである。

170馬力を載せていたのは「LZ-11:ヴィクトリア・ルイゼ」(Delag)、「LZ-12:Z Ⅲ」(陸軍)、「LZ-13:ハンザ」(DELAG)、「LZ-15:Z Ⅰ Ersatz」(陸軍)、「LZ-16:Z Ⅳ」(陸軍)、「LZ-17:シュヴァーベン」(Delag)、「LZ-20:Z Ⅴ」(陸軍)、「LZ-21:Z Ⅵ」(陸軍)の8隻である。

何れもこのマイバッハ・エンジンを推進用に3基載せていた。

写真の手前、左右両舷に斜上方に回転軸が見えるがこれがプロペラにベベルギアで連結されてスラストを生じさせる。

マイバッハは現在もエンジンメーカーとして世界に中速ディーゼルを供給しているが最初はドルニエ航空機とともにツェッペリンの系列会社であった。

後に長距離輸送は飛行船に代わって飛行艇が担うことになるが、数々の有名な飛行艇を生み出したドルニエはツェッペリン飛行船製造社に入社し、そこで最初の大型飛行艇を開発したが、その「Rs Ⅰ」の3基のエンジンもマイバッハ製であった。

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