2006年11月23日

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(飛行船:161) ツェッペリンアルバム(写真:第48回) 写真65〜66 −ロサンゼルス号の客室−

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[65枚目:「LZ-126」の客室]

「LZ-126:ロサンゼルス」の旅客コンパートメントおよび中央通路と操縦室につながるドアである。

各コンパートメントにはカーテンが付けられており、座席の頭上には網棚が見え、背もたれは就寝時上段ベッドに模様替え出来るように見える。

この写真で「LZ-126」は「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」の建造に先立って建造された渡洋旅客用の試作飛行船であったことが判る。

米海軍向けに建造された飛行船であるが、どう見ても長期間敵潜水艦を索敵し攻撃する対潜哨戒飛行船とは思えない。

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[66枚目:「LZ-126」司令ゴンドラの中央通路]

正面のドアを開けると操縦室の操舵盤が見える。

前に建造した「LZ-120:ボーデンゼー」は連合国側に遠慮して長さ120.8m、容量2万立方mと小型であったが、この「LZ-126(ZRⅢ:ロサンゼルス)」は長さ200m、容量7万立方mと大型であったのでキャビン内の配置も本格的渡洋飛行船(「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」)設計の事前検証に活用されたのであろう。

(ちなみに「グラーフ・ツェッペリン」は長さ232.8m、容量10万5千立方mである。
ついでながら「グラーフ・ツェッペリン」の長さ/直径比が7.76と、「ヒンデンブルク」の5.24に較べて大きいのは既設の建造用格納庫の寸法制限のためである。
このためゴンドラが主船体にめり込むように設計され、外観は非常に見栄えの良いものになった。)


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