2007年05月20日

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(飛行船:330) 丁亥飛行船紀行(16) ボーデン湖を翔ぶ(3:コンスタンツへ)

Seedolf.jpg

飛行船は湖上に出た。

左舷側に見えているのはスイスで、ロマンスホルンとクロイツリンゲンの間の散村である。

空気が澄んでいる冬場には背後にアルプスの山岳が見えるのであろうが霞んで見えない。
離陸して15分くらい経過している。

sightseeingboat.jpg

湖面上には朝の連絡船が白い航跡を曳いていた。

East.jpg

オーストリアのブレゲンツは、ここからはるか東である。

右端に見えているのはロマンスホルンであろう。

Kreuzlingen.jpg

クロイツリンゲン郊外のヨットハーバーが見えてきた。

ボーデン湖はどこも水がきれいである。

ライン川の一部として流れているからであろうか?
それとも周りに住んでいる人の、自然環境を大事にする気持ちの現れであろうか?

Cockpitview.jpg

操縦席の窓を通してコンスタンツの街が見えてきた。

ライン川はここから西へ流れてシャフハウゼンに向かい、ラインの滝になる。

KonstanzHauptbahnhof.jpg

コンスタンツ中央駅である。

プラットホームには赤い列車が停車しており、右には発車したばかりの白い列車が見える。

これらの列車には自転車持込可のマークが描かれている。

この日の午後、コンスタンツに行ったときに駅舎も見たが歴史を感じさせるものがあった。

ここもプラットホームは出入り自由で、白い列車の向こうに見える赤い屋根のレストランにも入ってみた。
結構旨かった。

この駅の左(南)側はスイス国鉄の駅になっている。

港には遊覧船が頻繁に発着していた。

Inselhotel.jpg

上の写真でコンスタンツ駅を発車した列車がライン川の鉄橋に差し掛かった。

列車の後部に我々の飛行船の影が落ちている。

手前の大きな建物はツェッペリン伯爵が生まれた館である。

13世紀に建てられたドミニカ修道院であったものを、島ごとツェッペリン伯爵家が買い取って住まいにしていた。

フェルディナンド・ツェッペリンは1838年7月8日にここで生まれた。

1875年に改装されてホテルになったが、伯爵の生まれた部屋は現在ホテルのメインバーになっている。

ボーデン湖からライン川に流れ出る川口に当たり、鉄道と市民公園との間は狭い水路で隔てられ島になっているので、シュタイゲンベルガー・インゼルホテルという。

Rhein1.jpg

ライン川を遊覧船が下っている。

遊覧船の前に見える橋は歩道橋である。
橋の下を船が通るので大きなキャンバーがつけられており、自転車で渡るには労力が要りそうであるが何とか乗り越していた。

遊覧船と手前の橋を渡っている列車の間の川面に飛行船の影が見える。

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