2007年08月22日

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(飛行船:425) アルバム第2集(写真3回) 写真3 −探照灯−

B003.jpg
[3枚目:探照灯の光芒と防御砲火]

ロンドン爆撃は生産施設を破壊して英国の戦意を挫くことを目標として実施されたが、これに対してイギリスは、おそらく最初の都市防空システムでこれに対抗した。

ロンドンの重要防空地域を設定して防空砲台を設置し、飛行機により警戒線をパトロールさせ、シティの周りには阻止気球を上げて飛行船の進入を防ぐことで守りを固めたのである。

これほど探照灯の光束がはっきり見えているのは空気中に微細な粉塵が多いことを示している。
ロンドンはスモッグ(smoke と fog の合成語)という言葉が出来るほど空気が汚れていた。
今は名物の煙突も飾り物になり、当時を偲ぶ縁もない。

下図は縮尺したので判りにくいが、斜線部分が砲台による防御地域、実線が飛行機によるパトロール線、破線が阻止繋留気球による防御ラインである。

LondonDefence.jpg
[1918年ロンドン防空配置]
(出典:C.Stephenson著 "Zeppelins:German Airships 1900-40")


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