2007年08月27日

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(飛行船:431) アルバム第2集(写真:第8回) 写真10〜11 −アールホルン−

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[10枚目:爆鳴気爆発により破壊されたアールホルンの格納庫]

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[11枚目:アールホルン第4格納庫の残骸]

アールホルンはブレーメンの南西にあるオルデンブルクの小さな町である。

そこに大きな海軍飛行船基地があり、北海作戦およびイギリス爆撃行の出発点になっていた。

そこにはそれぞれ異なる飛行船を直接2隻並んで収容出来るダブルの格納庫が4棟あり、合わせて8隻の飛行船を格納することが出来た。

1918年1月5、6日にはアールホルンの4つの格納庫に6隻の飛行船が配置されていたが物凄い嵐が格納庫を直撃し、格納されていた飛行船が損傷を受けて酸素が漏れ、空気と混じって爆鳴気爆発を起こしたのである。

第4格納庫は、陸軍飛行船LZ117(LZ-87)と共に跡形もなく飛散して瓦礫の山になった。

この飛行船の爆発により、隣接する格納庫に収容されていた飛行船が次々に誘発しアールホルンにあった殆どの飛行船が失われた。

上の写真の右上に第一格納庫が見える。

下の写真は格納庫と飛行船の残骸である。

Stephenson著 "Zeppelins:German Airships1900-40" によると、爆発の原因は不明、破壊活動の可能性もあるとしている。

[註]陸軍と海軍
アールホルンは海軍の飛行船基地と認識しているが、第4格納庫で爆発したのはLZ117(LZ-87)」であるという。
この符番は陸軍飛行船が後期に使用していたもので、ツェッペリンの製造番号に30加えた番号で呼んでいた。
飛行船基地は広い土地や格納庫などの施設が必要なため共用していたのであろうか?
日本では考えにくいことである。
日本陸軍は航空母艦もその搭載機も潜水艦(小型潜航艇)まで独自に持っていたし、日本海軍には戦車もあった。

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