2007年08月30日

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(飛行船:434) アルバム第2集(写真:第10回) 写真13 −北極圏飛行−

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[13枚目:北極圏飛行にフリードリッヒスハーフェンを出発する前の乗組員]

 この13枚目から30枚目までの18枚は、1931年7月24日から7日間にわたる北極圏飛行の際に撮影された写真で構成されるアルバムの第2部である。

 ツェッペリン伯爵は生前、アムンゼンやナンセンなどと同じ北極探検を行っており、1910年の夏に探検船「マインツ」でスピッツベルゲンの北緯80度地点にあるクロスベイに上陸地点を見つけている。

 「グラーフ・ツェッペリン」が北極圏飛行に出発したのは、ウンベルト・ノビレの半硬式飛行船「ノルゲ」の北極探検飛行5年後の1931年であった。

 この運航経費は切手蒐集家の投函した郵便物5万通を運ぶことで賄うことになった。

 しかし、飛行船に載せた郵便物をそのまま持ち帰ったのでは意味がない。そこで、ソ連の砕氷船「マリギン」をフランツ・ヨーゼフ島に待機させ、北極海で郵嚢を交換するすることで計画が進められた。

 7月24日にフリードリッヒスハーフェンを出発した「グラーフ・ツェッペリン」は途中ベルリンに立ち寄り、エストニアの上空を通って北極海に向かったのである。

 写真はフリードリッヒスハーフェンの格納庫で防寒用の服と靴、それに揃いの防寒帽に身を包んだ乗組員と黒服のエッケナー博士である。

 頭上には「グラーフ・ツェッペリン」の特徴ある下部垂直安定板が見える。

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