2007年09月04日

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(飛行船:439) アルバム第2集(写真:第15回) 写真19〜20 −砕氷船との接触−

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[19枚目:フッカー島の静かの湾で砕氷船「マリギン」に近づく「グラーフ・ツェッペリン」]

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[20枚目:「マリギン」から派遣されたボート。右端がウンベルト・ノビレ]

「グラーフ・ツェッペリン」は7月27日の午後、無線でフランツ・ヨーゼフ諸島に待機する砕氷船「マリギン」と接触することが出来た。

そして、17時20分に「マリギン」に乗っていたイタリアの探検家ウンベルト・ノビレも感心するほど低空に降り、「マリギン」から漕ぎ寄せてきたボートと郵嚢の交換に成功した。

ノビレは、自分の開発した半硬式飛行船の操船を指導するために1927年に来日しているが、その翌年北極探検飛行で半硬式飛行船「ノルゲ」が氷上に不時着し、水上機でノビレ救出に向かったアムンゼンが遭難している。

その事故の責任は救出されたノビレにあるとされ、イタリアは飛行船を見限り、ノビレはソ連に逃れていたのである。

鏡のような穏やかな海面とはいえ、船首のバンパーを水面に接触させたこの操船は見事というほかない。

上の写真は後部エンジンゴンドラに降りて撮影されたものである。

前方に砕氷船「マリギン」が見えるが、如何にも華奢でよくここまで来たと思える船影である。

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