2008年06月16日

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ドキュメント「豪華客船の悲劇」

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上京したときに、八重洲ブックセンターで2冊の本を買った。

一冊は横森周信氏の労作、「年表世界航空史・第二巻」であり、もう一冊がここに掲げた「豪華客船の悲劇」である。

横森氏の年表は第一巻が1918年まで、第二巻が1919年から第二次大戦前夜の1939年までについてまとめられている。
第一巻は持っているが、第二巻は入手できないと思っていただけに嬉しい。
この本については機会があれば紹介したいと思う。

今日は竹野弘之著「ドキュメント・豪華客船の悲劇」を紹介する。

竹野氏は1957年に日本郵船に入社され、1988年に取締役に就任、同年クリスタル・クルージズ社のCEO兼会長として日本のクルーズ事業を開拓し、1998年に同社を辞任され、日本郵船の顧問として日本郵船歴史博物館館長に就任された。

同書に取りあげられた船舶は1912年に氷山に接触して沈没した「タイタニック」から、「ルシタニア」撃沈、2代にわたる「常陸丸」の悲劇、「モロ・カッスル」火災事件、「浅間丸」の生涯、「ランカストリア」の悲劇、「ラコニア」事件、「ヴィルヘルム・グストロフ」の惨劇、「阿波丸」事件、「イル・ド・フランス」の生涯、「アンドレア・ドリア」と「ストックホルム」の衝突、護衛巡洋艦を沈めた「クィーン・メァリー」などである。

同書ではこれらの船舶についてデータを集め、それぞれの事故の要因を分析し、説得力のある結論を導き出しているが、最終章では未成に終わった各国の豪華客船についてデータや経緯が解説されているのも有難い。

じっくり読んだあとは船舶関係書庫に納めよう。

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