2009年01月22日

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飛行船四方山話(78): グラーフ・ツェッペリンの訪問地(4)

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今回は大西洋上に点在する諸島・・。

[区分] 運航・訪問地
[難易度]中級

[問題]
「グラーフ・ツェッペリン」は南米航路を飛んでいたので、大西洋に離散している諸島の上空も飛行し、郵嚢を投下することもありました。
次のうち、南米航路のコース上にないのは何処でしょう?

 1. アゾレス諸島
 2. カナリア諸島
 3. ケープヴェルデ諸島
 4. マデイラ諸島

[答] 1

[解説]
南米航路ではローヌ河に沿って地中海に出て、そこからスペインの地中海岸沿いにジブラルタルまで航行していました。
そこから通常、アフリカ大陸西岸に沿って航行するのですが、マデイラに投下する郵嚢を積んでいるときは少し迂回してマデイラ諸島のフンシャール上空を通っています。
カナリア諸島は、それよりずっとアフリカ大陸寄りです。
更に南西に行くとアフリカ大陸から離れて大西洋の真ん中に出るのですが、そこにあるのがケープヴェルデ諸島です。ダカールの真西に当たります。
そこからセントポール岩まではしばらく島影が途絶えますが、そこを過ぎてさらに進むとフェルナンド・デ・ノローニャの親指を立てたような山が見えます。
これを過ぎればペルナンブコのレシフェは遠くありませんでした。

アゾレス諸島はジブラルタルの真西ですから南米航路からは外れています。
アゾレスは北米ルートのチェックポイントになっていました。

「グラーフ・ツェッペリン」は2度の三角飛行などで、ハイチ、ドミニカなど西インド諸島上空も飛行しています。キューバに向かおうとしたときは悪天候で断念しています。

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