2009年01月29日

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飛行船四方山話(85): エッケナー博士の転地療養

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博士はフリードリッヒスハーフェンに転地療養に来ていた・・。

[区分] 人物・エッケナー博士
[難易度]中級

[問題]
エッケナー博士がツェッペリン最初の飛行船「LZ1」の飛翔を見て、「フランクフルター・ツァイトゥンク」にレポートしたことはよく知られています。
エッケナー博士が当時、南ドイツのフリードリッヒスハーフェンに居たのは転地療養のためであったと言われていますが、何の療養であったのでしょう?

 1. 肺結核
 2. 腕の骨折
 3. 右膝の関節炎
 4. 背中のリューマチ

[答] 3

[解説]
立派な体格をしており、ヨットに乗ったり山歩きをしていたフーゴー・エッケナー博士ですが、哲学者ヴントのもとで論文を書いているころから右膝の関節炎で苦しんでいました。
彼の友人である医師が無理だと言っていたにもかかわらず博士は兵役に招集され、営庭で執銃訓練をしたり、閲兵式歩調で行軍したりして大変な経験をしています。
第二期予備訓練のあと、故郷のフレンスブルクでジャーナリストをやったり、ヨットに乗ったりしていました。
ヨットの長距離帆走で航海術や気象観測を経験したことがあとで役に立ったようです。
その後ミュンヘンの大学で研究をしていましたが、転地と執筆活動を兼ねてフリードリッヒスハーフェンに別荘を構えて新婚時代を過ごしています。
エッケナ博士の山歩きはルートヴィヒ・デューア博士の影響かもしれないと思われます。
平成5年に発行されたS氏の著書には「肺を少し患っており・・」とあります。
転地とかサナトリウムといえば肺結核の療養と同義語だった時代があったので、そう思いこんだのでしょう。
それでこの問題を取りあげました。


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