2009年02月02日

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飛行船四方山話(89): ドイツ以外の硬式飛行船(4)

イギリスの硬式飛行船(その3)

[区分] 一般・歴史
[難易度]中級

[問題]
「メイフライ」、「No.9」の次にイギリスのある建造所では同型船4隻を建造しました。
第1船から第3船までは従前通り、番号で呼ばれていましたが第4船は「R-ナンバー」で呼ばれています。それはR-何号でしょう?

 1. R10
 2. R23
 3. R26
 4. R39

No23_1.jpg

[答] 3

[解説]
この同型船は、ヴィッカースで建造された「No.23」、「No.24」、「No.25」それに「R26」です。
「No.25」までは番号で呼んでいましたが、第4船は「R26」と命名されています。
それまでに実際に建造されたのは「メイフライ」、「No.9」だから「No.23」の前は欠番です。
おそらく、それ以外の飛行船は計画/設計どまりだったのでしょう。
このクラスの飛行船の主要寸法は、長さ163m、平行部直径16.2m、ガス容量28250立方mで、ロールスロイス12気筒V型250馬力を4基搭載していました。
各船の飛行時間は200〜300時間程度で解体されています。
「R26」以降、イギリス製硬式飛行船は「R34」、「R38」、「R100」、「R101」など「R-ナンバー」で呼ばれるようになりました。
「R」は『硬い』の意味の "Rigid" を示す記号だと思います。

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