2009年08月07日

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己丑台湾紀行(7) 龍山寺・西門

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3月12日、台湾に来て3日目の朝である。

アンバサダーホテルでゆっくり朝食を摂った。

今日は龍山寺、西門界隈を見て歩いて、捷運(MRT)で淡水に行こうと思っている。

ホテルは中山北路二段にあり、捷運「双連」駅は近い。
そこから南に2つめの台北車站で板南線に乗り換えると次が「西門」で、その次が「龍山寺」である。

「西門」は総統府に近く、清時代の台北城西門のあったところである。
今、西門街は、東京で言うと原宿や浅草のような若者の街である。

「龍山寺」は有名な中華寺院の名にちなんで付けられた駅名であるが、台北発祥の地と言っても良く、古刹も多いところで地域名は萬華という。

「龍山寺」まで行って「西門」まで歩いて戻ることにする。

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龍山寺は何かのお祭りのようで山門前に飾り付けが作られていた。

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山門前の植え込みのなかにまで動物や魚、果物などが極彩色で作られていた。

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境内はいつものことながらお供えや花が捧げられ、おみくじを引いて長い線香で真剣にお参りする人が多かった。

ここには神様や仏様、それに偉人など何十もの神仏が祀られている。
家内安全、健康、病気平癒、学問、恋愛成就など神仏の百貨店のようである。

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従って、お守りも何十種類もあるので、受付では上に掲げてあるリストから、学業成就のお守りを幾つ、安産祈願を一つ、家内安全を幾つ、健康祈願を幾つと言う風にメモを渡すとお姉さんが取りそろえてくれる。
何時も大繁盛である。

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龍山寺の前がMRT駅前広場になっていて、そこの藤棚で一休みしていると、現地の人に声を掛けられた。

どこから来たのかとかいろいろ訊いていたが、やがて自分のことを話し始めた。
息子がどこに勤めているとか、日本に行ったことがあるとか、どうやら初対面の日本人と話がしたかったらしい。

昼前になり、大分温かくなってきたので上着を脱いで西門をめざして歩くことにした。

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老松小学校の傍の街路樹である。
区画整備が行われてからずっと立っていたのであろう。
いつも市街地を改変している日本では考えられない。

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中華路一段という通りらしい。
MRTはこの下を通っているはずである。
総統府の裏通りにあたり憲兵隊や英雄館があった。
まっすぐ行くと西門駅である。

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やっと西門街に着いた。
この紅楼は戦前、公設西門町食料品小売市場であった。
現在は西門紅楼と呼ばれ、2階の公演スペースは休日や休演日には喫茶店として使われているという。

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暑い中を歩いてちょっと疲れたのを見て、Jが「様子を見てくるからここで休んでいて」と休憩できそうなところを探しに行ってくれた。
木陰のベンチで一休みしていた。
それにしても台湾はバイクが多い。

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やがて「牛乳大王」を見つけてきてくれた。
このパパイヤミルクが旨いのである。
おかげで元気を取り戻した。

西門街を歩いてみた。
劇場や映画館が並んでいて、一昔前の日本の様である。
看板で見る限り日本映画が人気のようである。

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自転車やバイクの置いてある歩道に、果物や菓子、花などが供えられていて線香が焚かれている。
道の両側に軒並みである。
所々、従業員が火を焚いている。
そう言えばガイドの陳さんが、台北では毎週のように「拝拝の日」といって神仏にお供えをして祈る風習があると言っていた。

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通りの向かい側では若い従業員が迎え火だか送り火を焚いていた。
そこからMRTの西門駅から淡水に向かった。


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