2009年10月07日

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実習船「豊潮丸」体験乗船(4) 出遭った艦船(3)

LST4001_1.jpg

日新製鋼沖の泊地には輸送艦「おおすみ(LST4001)」が錨泊していた。
全長178メートル、幅25.8メートル、基準排水量8900トン、満載排水量14000トンの空母船型の輸送艦である。
艦尾はフラップ式のスターン・ゲートになっており、LCAC(エアクッション艇)やLCMタイプの交通艇(水ジェット推進)なども搭載できる。
災害派遣や国際緊急援助活動に適しており、同型艦「しもきた(LST4002)」、「くにさき(LST4003)」とともに呉の第1輸送隊に配属されている。

「豊潮丸」は左舷側に音戸ノ瀬戸、倉橋島を見ながら倉橋島と江田島のあいだの早瀬の瀬戸に向かった。
江田島は広島市と向かい合っているが、連絡船のない夜間にはこの瀬戸に架かる早瀬大橋を渡って倉橋島に行き、音戸大橋を渡って呉市警固屋地区に行かねば呉線沿線に届かない。

やがて能美南端を迂回して大黒神島が見えてきた。
厳島の南、岩国の東にあたるこの水域は安芸灘と呼ばれて、小島もなく牡蠣筏もないので、この実習船や海上保安庁、海上自衛隊などが時々利用している様である。
ずっと昔、海上自衛隊の観閲式を見学したことがある。

TV3516_2.jpg

この日も練習艦「あさぎり(TV3516)」が近くで微速前進、転舵、停止などを行っていた。
背後に見えるのは甲島である。

このほかに、ずっと岩国寄りの水域に護衛艦型の艦が居たがペナントナンバーは読めなかった。おそらく第1練習隊の1隻であろう。
我々の「豊潮丸」もこの海域で海洋観測作業を行ったが、それは明日報告しようと思う。

AOE422_1.jpg

採水実験やトロール作業をしているときに間近に補給艦「とわだ(AOE422)」が現れた。
第4次派遣海上補給支援部隊として護衛艦「ありあけ(DD109)」とともに昨年11月からインド洋に派遣されていた補給艦である。

しばらく仮泊していたが、我々が帰港するころに右舷側を併航していた。

Ferry&Motorboat_1.jpg

基地桟橋に繋船するときも、呉港に出入りするフェリーや高速艇が盛んに行き来していた。
背景はIHIの呉造船所と休山である。

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