2009年12月15日

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「グラーフ・ツェッペリン」世界周航時の乗船客(5)

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世界周航にはハースト新聞から二人のの特派員が乗船していた。

カール・フォン・ヴィーガント氏とグレース・ドラモンド=ヘイ女史である。
この二人はハースト新聞がスポンサーになると申し出て以来、ツェッペリン飛行船と関わりがあり、「グラーフ・ツェッペリン」最初の訪米飛行から乗船していた。

乗客定員20名の同船に20名の乗船客を乗せ、そのうち一人が女史でツイン・キャビンを専有するために、ツェッペリンの船上気象アドバイザーである、ハンブルクのドイツ海洋研究所の気象学者ザイルコフ博士は、乗務士官の居住区で就寝することになった。

イギリス外務省高官の未亡人であったが、北アフリカで仕事をしていたときにハースト新聞のウィーガント氏と知り合い、記者としての仕事がしたいと売り込んでハースト新聞に入ったと言われている。
エッケナーも女史を気に入って、飛行船取材に彼女を指名したこともあると言われ、南米定期便就航の際も招待している。

ツェッペリンの話で「レディ」と言えばドラモンド=ヘイ女史のことである。
出版物にはヘイ女史と書いたものもあるが、ドラモンド=ヘイが姓にあたる。

写真はヴィーガント氏と並ぶグレース・ドラモンド=ヘイ女史である。

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