2010年01月04日

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1929年

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1929年は渡洋航行にとって画期的な年であった。
航洋客船では大西洋航路にNDLの5万総トンのスーパーライナー「ブレーメン」がデビューした年である。
この年、太平洋航路ではNYKの客船「浅間丸」が竣工している。

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飛行機による定期空路は開設されていたが、定員数名以下で国内便か隣国間の短距離空路であった。
ドルニエは超大型飛行艇「DoX」を、1929年に初飛行させているが、翌年11月初旬にボーデン湖畔アルテンハインを出発して、1931年8月にニューヨークに到着し、ドイツに帰ってきたのは1932年5月であった。
これでは残念ながら定期便を運航することは出来なかった。

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前年初飛行した硬式飛行船「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」は1929年8月8日にレークハーストを出発し、途中フリードリッヒスハーフェン、霞ヶ浦、ロサンゼルスに寄港して21日7時間34分で世界を周航した。
実飛行時間は286時間26分、平均速度はおよそ毎時110キロメートルであった。
同船は、その後南米定期空路に就航し、1937年まで144回も大洋横断飛行を実施し総飛行距離は169万キロメートルを超えた。

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