2010年06月20日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***

飛行船四方山話(166):現代のコロンブス

Eckener%40US_1.jpg

エッケナー博士は賞賛の的であった・・

[区分] 人物・エッケナー

[難易度]初級

[問題]
エッケナー博士は、エーベルト、ヒンデンブルクなどヴァイマール共和国の大統領や3代にわたって合衆国大統領と会っていますが、博士を「現代のコロンブス」と称えたのは誰でしょうか?

1.ヴァイマール共和国初代大統領、フリードリヒ・エーベルト
2.アメリカ合衆国第30代大統領、ジョン・カルビン・クーリッジ
3.アメリカ合衆国第31代大統領、ハーバート・クラーク・フーバー
4.アメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルト

[答]

[解説]
1924年に、エッケナー博士が第一次大戦の賠償として新造した「LZ126:ZRⅢ」を移送したときにはクーリッジ大統領と会見しています。
「LZ126」はレークハーストで浮揚ガスを水素からヘリウムに入れ替えた後、「ZRⅢ:ロサンゼルス」と命名されました。
このとき「ZR1:シェナンドア」に充填されていたヘリウムまで利用したといわれています。
1928年に「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」が初めて合衆国を訪問したときも翌年世界周航のために訪れたときもフーバー大統領に会っていますが、その歓迎式典でフーバー大統領を「現代のコロンブス」と賞賛しています。
水素船として計画していた「LZ128」を棚上げして「LZ129(後にヒンデンブルクと命名)」をヘリウム船として建造中にフランクリン・ルーズベルト大統領にヘリウムの供給を打診したといわれています。
「ヒンデンブルク」が爆発したあと、合衆国議会はヘリウムの対独輸出を承認する法律を成立させ準備が進められたのですが、内務長官イッキースが認可せず輸出されることはありませんでした。

Comment on "飛行船四方山話(166):現代のコロンブス"

"飛行船四方山話(166):現代のコロンブス"へのコメントはまだありません。