2010年08月11日

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新刊到来「牧野光雄著:飛行船の歴史と技術」

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(財)交通研究協会から、牧野光雄氏の新刊が発行された。
初版は平成22年8月8日で発売元は(株)成山堂である。

交通研究協会の交通ブックス308号である。

主要目次は
◎飛行船序論
◎飛行船前史
◎ツェッペリン飛行船の成功
◎飛行船黄金時代
◎イギリス・アメリカにおける硬式飛行船
◎日本における飛行船史
◎第2次世界大戦後の活躍
◎飛行船の操縦・離着陸・格納
◎飛行船の構造と推進装置
◎飛行船の有用性と将来性
で、これに
まえがき
付録
あとがき
参考図書
索引
がついている。

戦後の邦書としては、昭和54年の飯沼和正氏の「飛行船の再発見(ブルーバックス)」以来久々の新刊である。
(それまでに、怪しい本が何冊か出てはいたが)

氏は1934年東京の生まれで、日本大学理工学部を卒業し、同大学で教授を努められてきた。

四六版・214ページであるから詳細を展開するのは無理であるが、ツェッペリン飛行船製造社以外に、シュッテ・ランツ社や、英米の飛行船メーカーも紹介してあり、基本原理、構造方式、繋留や操縦など運用面など広い範囲で飛行船を紹介しており、入門編としてはなかなか良くまとまっていると思う。

ただ残念なのは、氏がブイヤント航空懇談会の機関誌「ブイヤント航空」の2009年(Vol.37、No.1)の『硬式飛行船の復活は夢ではない』のなかで、氏の提唱する新設計飛行船 ReyhohⅡ(麗峰Ⅱ)の「具体的構造および全体図は次号に発表することにする。」と言いながらそれを果たしていないことである。


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