2011年07月02日

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ツェッペリン式硬式飛行船初飛行

Waibel_8.jpg

1900年7月2日、フリードリッヒスハーフェン近郊のマンツェル沖の浮き桟橋から硬式飛行船「LZ1」が浮揚に成功した。

全長128メートルの葉巻型飛行船には前後に2つのゴンドラが吊り下げられており、そこに搭載された16馬力のエンジン2基から導かれた回転軸で、飛行船体両舷に取り付けられたプロペラを廻して推進する方式であったが馬力不足で漂うように18分間浮揚した。

方向舵も昇降舵もなく、索で吊り下げられた錘を移動させて姿勢制御を行おうとする方式であったが、うまく作動しなかった。

ツェッペリン伯爵ら5名が乗船していた。

方向舵などを改修して10月17日に2度目の飛翔を行ったとき、フランクフルト新聞の通信員をしていたエッケナー博士がレポートし、それがきっかけで後年、伯爵の協力者となり後に後継者となる。

その後、伯爵は「LZ2」、「LZ4」を事故で失うなど苦労を重ねたがツェッペリン飛行船製造社、飛行船の運航にあたるDELAGを創設して航空事業を開拓した。

写真はヴァイベル女史の著書「LZ129ヒンデンブルク:空の豪華ライナー」からの転載である。


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