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詩吟と短歌

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淡水河の夕陽を思いつつ作ってみた。


「金色(こんじき)に染まりし河面(かわも)揺らしつつ
渡船は岸に 横付けむとす 」

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2010年9月29日に帰ったとき、淡水国小に楽しく賑やかな昼食をご馳走になった。
とても楽しい昼食会であった。

そしてその宴の終わるとき隣に座っていた 孫 秀(日本名:田中秀子)さんがカラオケや詩吟を教えていることを知りった。

私がそのことを聞くと、姿勢良く起立して漢詩を吟じてくれた。
「国破れて山河あり」である。

朗々とした吟詠であった。


「国破れて山河あり
 城春にして草木深し
 時に感じては花にも涙をそそぎ
 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
 烽火 三月に連なり
 家書 万金に低る
 白頭 掻けば更に短く
 渾て簪に勝えざらんと欲す」

席を立ちかけていた一同も、ウェイトレスも直立して聞き入っていた。

KGさんは人目も憚らず涙を拭っていた。

またこのような吟詠を聞きたいものである。

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2010年11月21日 15:51に投稿されたエントリーのページです。

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