« 淡水海事博物館−続報− | メイン | 父は若い頃、尺八を吹いていた »

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「淡水」ブログはこちらです ***

母の吟詠

biwa_1.jpg

母は詩吟をやっていた。

段位をとって吟詠会から淑葉という雅号を贈られていた。

若い頃、琵琶を習っていたという。
薩摩琵琶、筑前琵琶のほかに近頃では中国の琵琶を吟じている人が居るが当時、母が習っていたのはどの琵琶だか判らない。

琵琶は楽器のみ演奏するのではなく、物語を吟じるのである。
漢詩なら短くて済むが平家物語の壇ノ浦などでは時間ががかる。

祖母が吟詠が好きで幼い母に教えていたのであろう。

私も学生の頃、詩吟を勧められたことがあり、少しは練習した記憶がある。

何時のことであったか、両親と高天原の墓地に先祖の墓参りに行ったとき、お参りが済んで母が墓碑に向かって吟じていたことがある。

昨年、淡水に帰ったときに歓迎の昼食会のあと、SHさんにお願いして「国破れて山河あり」を吟じて貰った。朗々たる吟詠であった。
SHさんは演歌や詩吟を教えていると聞いた。

About

2011年07月29日 10:40に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「淡水海事博物館−続報−」です。

次の投稿は「父は若い頃、尺八を吹いていた」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。