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中華民国海軍旗艦「丹陽」となった駆逐艦「雪風」

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「雪風」は、藤本喜久雄海軍技術大佐(当時)が設計し、世界を驚かせた特型駆逐艦「吹雪」型(24隻)、のあと「初春」型、「白露」型、「朝潮」型を経て完成された「陽炎」型駆逐艦の第8番艦として1940(昭和15年1月に佐世保工廠で竣工した。
本艦は第16駆逐隊、のちに第17駆逐隊に所属し、16回以上の主要な作戦に参加しながら、朝潮型、陽炎型、夕雲型等50隻のなかで、ほとんど無傷のままで唯一終戦まで残った幸運艦であり、奇跡の駆逐艦と呼ばれた。
終戦後の1946(昭和21)年12月30日、「雪風」は特別保管艦に指定され、戦時賠償艦として連合国に引き渡されることになった。乗組員は最後まで入念に整備を行い連合国側から「敗戦国の艦艇で、かくも見事に整備された艦を見たことがない。まさに驚異である」と感嘆されたという。
1947(昭和22)年7月3日、「雪風」は上海に到着し、7月6日に中華民国に引き渡されて「丹陽」と改名され、中華民国海軍旗艦となった。引渡時に武装は撤去されていたが、一番砲塔には89式12.7センチ連想高角砲、2番、3番砲塔には98式10センチ高角砲などが装備されたらしい。
国共内戦で上海から基隆に渡台したが、蒋介石総統の乗艦になったと言われている。幾度かの実戦に参加し、中華人民共和国海軍の巡洋艦2隻と交戦し、1隻を撃沈、1隻撃破したという。
1965年12月16日に退役し、1966年11月16日付けで除籍され、1971年末までに解体された。
1971年12月8日、中華民国政府から舵輪と錨が返還され、舵輪は江田島の教育参考館に、錨はその庭に展示されている(スクリューは左営の海軍軍官学校に展示されている)。

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2011年11月10日 17:26に投稿されたエントリーのページです。

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