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2012年09月 アーカイブ

2012年09月05日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「淡水」ブログはこちらです ***

「古い写真」

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LCさんから、昔の淡水の写真が送られてきた。

「淡水の『下町』と呼ばれた淡水河岸に沿った古い商店街は汽車の駅から延々と数百メートルも続いています。
戦後、中正路と名付けられた淡水の旧街道は狭く、二度の『市区改正』で広げた道路の幅も押し寄せる大型の乗用車の波には抵抗しきれず、中山路を淡水公学校前から元公会堂の裏までのバイパス『新生路』を建設して中正路の交通渋滞の解決に努めました。
バイパスの新設で犠牲になったのは私の大好きな遊び場『杉塊庭』や多数の古典民家と元小学校で後に幼稚園になった記念すべき建物だったのです。
『市区改正』で道路が拡張された分だけ中正路の商店街の奥行きが浅くなりました。
その損失を補うためか川辺沿いに『環河道路』と称する散歩道が建設されました。
そのお陰で店舗が建物の両端に出来て、川に面した商店の持ち主達は笑いが止まらないことと思います。
『環河道路』建設前の川岸は商店街の裏で、建物が波打ち際まで迫り、荷物の積み上げには三協成餅舖(三協成菓子屋)の横、『屎仔渡頭(公共便所の波止場)』と鎮公所横の『汽船仔渡頭(汽船波止場)』の二つが利用されました。
1950年代『屎仔渡頭』で撮った冬瓜荷揚げのこの写真は当時の模様を良く捉えています。
引き潮で小船は岸から遠く、五人のリレーで冬瓜を岸に運んでいます。
左奥に僅かに見えるのは河面に映った観音山の影です。
記念すべき、古き良き淡水の下町風景の一齣です。」
とある。

貴重な影像をありがとうございます。


2012年09月18日

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淡水線、列車の想い出

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LCさんから、また懐かしい当時の写真を送って貰った。

「『淡水線の汽車の思い出』を送ります。

戦前、戦後にかけて淡水から台北への交通は専ら汽車に頼った。死語になった乗合自動車、バスの便もあるにはあったが利用した覚えはない。竹囲から淡水までは四キロ、そのアスファルト舗装は未完成のままだから、当時の状況が推し量られる。
淡水から台北まで石炭炊きの蒸気機関車がノコノコと四両編成の列車を曳いて走る。単線だから途中の駅で反対方向から来る列車を待って『離合』する。淡水発一番列車は6時で深夜の12時まで、ほぼ1時間ごとに発車する。乗客の少ない時間帯では単輌のガソリン・カーが利用された。距離にして22キロを一時間もかけて、汽車は関渡トンネルを抜け、円山鉄橋を渡り、台北の裏駅に面した第三プラットホームに悠長に辿り着く。微笑ましき、古き良き時代の回顧の一齣である。
淡水駅に到着したら、いそいそと下車する乗客を尻目に連結を外して、蒸気機関車は百メートルも先にある給水塔を目指して行く。給水を終えた機関車は列車の先頭に回って出発を待つ。客車と一緒に来た貨車があれば、後に残して荷降ろしをする。
荷降ろしを終えた貨車を押して移動する労働者を淡水駅で撮ったのは、写真入門して間もなく、1960年代の初期で、カメラは当時一番シャープなレンズを誇る、いまは無きAIRES「アイレス」ブランドだった。フィルムはコダックのXXX PANで、露出はたぶん1/250秒で、絞りはf=8.0程度、D67標準現像で、引き延ばしは硬調に仕上げて人夫の筋肉感を狙った。トリミングにあたって、押す方向を少々上にあげて登り坂として工人の苦労を強調した。

その結果がご覧の写真です。」とある。

私も暗室で現像・定着して、それを印画紙に引き伸ばししていた頃のことを思い出した。
LCさんには何時も感謝している。


2012年09月26日

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淡水会から往復葉書が来た

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一昨日、「淡水会」から往復葉書が来た。

要旨は
『昨年「湯の山温泉」で開催した淡水会の懇親会から、ほぼ一年経ったが、本年の懇親会は未定となっている。
今回はせめて会員の「近況報告」だけでも届けたいと思い、近況を形式自由で書いて欲しい。』
というものである。

ボストンの博士からのメールでは2013年10月8日に、油車口の淡水和平公園で、太平洋戦争で不慮の死を遂げた同朋市民とともに、併せてスペイン、オランダ、フランス、日本の戦争犠牲者をも追悼する平和記念碑の広場で記念式典が行われるから「淡水会」会員の方々に伝えて欲しいと連絡を受けていた。

私も同伴者を募って是非行きたいと考えている。
(以前から「淡水会」は現地集合・現地解散で行われてきた)

このことを「近況報告」で提案しようと思っている。

これを淡水ブログに載せようとしていた矢先、楊さん(クリスチーナ)が、颱風17号来襲前の観音山と淡水河口の夕陽の写真を送ってくれた。

今回の見出しに使わせて貰った。

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