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許文龍氏

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許文龍氏は台南で生まれ、台南高級工業学校機械科を卒業し、1959年に奇美実業を設立して、同社をABS樹脂生産世界一まで成長させた人物である。

台湾で他に先駆けて週休二日制を実施した人でもある。

その許氏が後藤新平、新渡戸稲造、浜野弥四郎、鳥居信平、八田與一など台湾の近代化や産業育成を支援した日本人についてまとめた本が「日本人、台湾を拓く」である。

私は、氏の名前は知っていたが、台湾の発展に貢献した人物の胸像を、その人物とゆかりのある場所や施設などに寄贈したことは知らなかった。

しかも、そのなかには新渡戸稲造をはじめ、ご本人が製作した胸像のあることを知って驚いた。
許氏のプロデュースによって彫刻家が製作したものもあるが、八田與一、浜野弥四郎、新井耕吉郎、鳥居信平、磯永吉、末永仁などは許氏の製作になるものである。

粘土の形を修正しつつ像をつくり進めていくうちに、うまく出来なかったりしたときにはバイオリンで曲を奏でたりしたという。

許氏はバイオリンの演奏家としても知られている。

後藤新平の項と松木幹一郎の項は山岡淳一郎、新渡戸稲造の項は楠木榮、浜野弥四郎の項は稲葉紀久雄、鳥居信平の項は平野久美子、八田與一の項は片倉佳史、磯永吉と末永仁の項は早川友久、新井耕吉郎と羽鳥又男の項は手島仁の各氏が執筆している。

それぞれの胸像所在地、関連台湾史年表、執筆者の紹介なども載っている。

じっくり読ませて貰おうと思う。


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2013年02月21日 18:19に投稿されたエントリーのページです。

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