2005年04月28日

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「ブレーメン」就航のころ

船舶や航空機の歴史を紹介した書籍は多い。

これらの参考文献には飛行船や飛行艇、それに客船の発展の経緯が紹介してある。

しかしながら、船舶と同じ時間軸で飛行船や飛行艇がどのような状態であったかの記述は見たことがない。

「蒼空を往くクルーザーの伝説」では大空港間を結ぶ航空網が確立するまでの過渡期に、船舶と飛行船と飛行艇が競合していた時期の渡洋航行を扱おうとしているので、どうしてもこれを調べる必要がある。

幸いにして、書斎に航空機の研究者による「世界航空史案内」と言う絶版書があった。

モンゴルフェの気球から第二次世界大戦までの間の航空関連事項を抜き出した。

やはり「ブレーメン」「オイローパ」就航のころが一番面白い。
たとえば「ブレーメン」の就航した1929年にはLZ−127「グラーフ・ツェッペリン」が世界一周飛行をしているし、ドルニエの12発巨人飛行艇「Do-X」が初飛行している。
また「オイローパ」就航の翌年1931年にはスーパーマリンS6Aがシュナイダー杯レースで優勝し英国をカップの永久保持国とした。
パンアメリカン航空がマーチン130型飛行艇で太平洋横断定期空路を開設したのは1935年である。

「蒼空・・・」では、船舶と飛行船と飛行艇をそれぞれの章に書き分けるつもりであるが、事柄だけを並べてもつまらないのでこれから構成を検討した上で掲載することにしている。

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