2005年06月08日

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(飛行艇の時代:9) インペリアル航空のカルカッタ

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BOACがまだインペリアル航空といっていた頃から、英国は世界中に持っていた植民地を結ぶ航路と同じように航空路線を展開することを目指していた。

ライト兄弟の初飛行から10年あまりで、初めての定期航空サービスが、ベノイストの飛行艇によってアメリカで開始された。
その後順調に航空網は進展していたが、リンドバーグが初めて単独大西洋横断を達成したのが1927年であったことから判るように、海を越えた長距離の飛行は飛行艇か飛行船に限られると考えられていた時代があった。
(「飛行艇の活躍した頃」第1回、第3回・第6回参照)

1929年にインペリアル航空はショート・カルカッタ複葉3発艇によって、英国から地中海東部を経て印度へ定期便を開設した。

ここに掲げたポスターは1930年に発行されたもので、ヨーロッパ・エジプト・インドの文字が見える。
ロンドン郊外のクロイドンからアレキサンドリアを経由してカラチに飛んでいた。

操縦席は吹曝しで正副並列配置である。
キャビン後部には、スチュワード席とギャレー・トイレがあった。

ポスターは、米国の故ドン・トーマス氏のコレクションである。
(イカロス出版:「伝説のエアライン・ポスター・アート」から)

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