2005年06月09日

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(飛行艇の時代:11) サンダース・ロー SR-A/1 戦闘飛行艇

SRA1.jpg

これは、戦後開発された飛行艇である。

ジェットエンジン2基を搭載した戦闘機で、試作され試験飛行は行なわれたがRAFに採用にはならなかった。

おそらく、太平洋の島嶼部で零戦にフロートをつけた2式水戦がそれなりの成果を挙げていたのを見て開発されたものであろう。

SR45「プリンセス」を開発したサンダース・ローの試作したものである。

1947年7月に初飛行を行なっている。
武装は20mm機関砲4門である。
最高速度は824km/時を出している。
試作艇は3艇作られたがスーピードと空戦性能が物足らなかったらしい。

RAFは、第二次大戦末期に名機スピットファイアにフロートを付けた水上戦闘機の飛行試験を行なっているが、太平洋での戦いが終わったので試作止まりであった。

戦後、ジェット時代になって、アメリカではターボジェット4基を搭載した大型飛行艇マーチンP6Mシーマスターや、ハイドロスキー付きのコンベア・シーダート戦闘機(XF2Y−1)などが試作された。
シーダートは1953年4月に初飛行している。

シーダートは追加試作(YF2Y1)が3機発注されるほど有望であり急降下でマッハ1を越えたが、水上戦闘機の必要性が希薄となり、このプロジェクトも消滅した。

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