2005年07月15日

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このブログについて

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このブログを初めて訪ねてくれた人のなかには、カテゴリの組み合わせに首をひねる向きがあるかも知れない。

実質的に連載を初めて2ヶ月半経過したので、説明をしておいた方が良いと思い、概要と経緯を紹介させて戴く。

メインテーマは、1929年にモダンな船容でデビューした北ドイツロイド(NDL)の「ブレーメン」と、翌年完成した準姉妹船「オイローパ」である。
準姉妹船としたのは設計も異なるし、造船所も異なるが共通したイメージと設計ポリシーによって建造されているからである。

古今、数ある客船の中でも好きな船の筆頭に置きたい名船である。
(私の 常用のメールアドレス bremen@ocean.xxxxxx.ne.jp もこれにちなんだものである)

これが第一のカテゴリ「ブレーメンとオイローパ」を開設した理由である。

この1930年前後は、大洋を航行する輸送機関の発展期にあたり、客船・飛行艇・飛行船が競合する実に面白い時期であった。

1900年にツェッペリン伯爵が「LZ−1」を初飛行させ、その後継者のエッケナー博士は1928年9月に「LZ−127:グラーフ・ツェッペリン」を進空させて翌年世界一周飛行をやってのけた。
この1929年は「ブレーメン」が完成し処女航海で北大西洋横断記録を往復とも更新し、英国の誇るモレタニア(キュナード)からブルーリボンを奪取した年であった。
第二のカテゴリは「飛行船」とした。
(但し、ロンドン無差別爆撃など軍用の飛行船はここで扱わない)

飛行機はライト兄弟(米)の初飛行から約10年後にフロリダで飛行艇による定期旅客航路が開設されたがすぐに行き詰まってしまった。
当時、飛行機の実用的貢献はもっぱら郵便物の空輸であった。
第一次大戦後に世界初の国際旅客輸送フライトが始まったが、区間はパリ・ロンドン間であった。
その後、エアラインが続々と設立されたが、何れも飛行区間は国内か隣国間であった。
それから約十年後の1927年に無名の郵便飛行士リンドバーグが北大西洋単独無着陸横断に成功し、一晩で世界の英雄になった。
1930年当時は、海を越えて長距離を飛べる重航空機は飛行艇に限られていたと言っても良い。
当時の飛行艇は、いまのジェット旅客機のようなエコノミー症候群などとは無関係のゆったりしたフライトであった。
着水して静かにディナーをとり、夜は座席がベッドに変わった。
このよき時代を懐かしむ意味もあって第三のカテゴリ「飛行艇の時代」を追加した。
現在、実用飛行艇を配備しているのは海国日本だけである。
世界的に見ても、他には消防飛行艇くらいである。

こんなことを書いていると「一体お前は何者?」と言われそうなので、第四のカテゴリ「生い立ちの記」を設けたのである。

第五カテゴリの「ブルーネル」は、上記各カテゴリと異質かも知れない。
造船技術者の端くれであったので、19世紀に巨大な鉄船「グレート・イースタン」を建造したブルーネルの名は知っていたが、彼は土木技術者で、建築家で、テームズ河底トンネルや、いまも使われているクリフトン吊り橋やパディントン駅の駅舎、それにクリミヤ戦争の野戦病院設計建設での功績も大きいことを知った。
故国を遠く離れたクリミヤの、既設のスクタリ病院の死亡率は42%(41325人中約17000人が死亡)であったが、ブルーネルの設計したプレハブ病院の死亡率は3%(1500人中50人)であったと言う。
ブルーネルは2004年にBBCが実施した「時代を超えた最も偉大なイギリス人」アンケートで、前回トップであったウィンストン・チャーチルを抜いて第一位に挙げられている人物である。
初めて鉄船を建造したのでもなければ、初めてスクリュウプロペラを採用したわけでもないが、彼はそれら新技術の実用化に貢献した人物として改めて尊敬している技術者の大先輩である。
彼の業績を調査し広く知って貰うことが出来ればと取り上げたものである。

第六のカテゴリ「客船のポスター」は、パッセンジャーライナーの最盛期には上記飛行船や飛行艇のカテゴリで紹介するような素晴らしいポスターが沢山あるので、後でこの一部を紹介しようと追加したものであり、第七の「寄港地」は今まで寄港した港の中から幾つかを紹介しようと思ったものである。
ただ、一駒の写真では紹介しきれないので、ある程度巡回したら違う画像・違う側面も紹介しようと思っている。

第八のカテゴリ「船橋当直日誌」は、上記7つのカテゴリに入らないものや、日常の雑事を含めて日誌のような形で載せる処として設定した。

個人のメモのようなブログなので、新しく追加するカテゴリも先細りになり消えてゆくものも出てくることが予想される。

また、ブログに連載することで、ある程度内容が固まったら弊頁「南十字星」に掲載することも考えている。

気ままなブログとして大目に見てやって戴き、たまにはコメントでも貰うと励みになると思う。
よろしくご笑覧をお願いする次第である。


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