2005年11月15日

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(船舶の絵葉書:4) クィーン・エリザベス2

QE2PC.jpg

この絵葉書はQE2の土産物コーナーで求めたものである。
ブックショップにも、売店にもあった。

レセプションに行って「絵葉書下さい」と言うと「5〜6枚で良いですか?」とか言いながら出してくれる絵葉書もこれと同じ写真だけれどロゴが入っていない。
サイズも僅かに小さい。

QE2には2003年と2005年に乗船した。

絵葉書には
1969年就航
1999年改装
航海速力25−28ノット(最大32.5ノット)
総トン数70327トン
乗客定員1778名
長さ963フィート
幅105フィート
と記載されている。

1969年に竣工したときはタービン船であった。
このときのファンネルは細くて前艢となかなか良いバランスを見せていた。

その後、ペントハウスを増設したり小規模な改装を重ねていたが、1982年には前後甲板にヘリポート仮設してフォークランド紛争に従軍した。
このあと、船体を白で塗装したことがあったが評判が芳しくなく間もなく伝統的なカラーリングに戻された。

1987年にドイツの造船所で大改装を行い、主機もスティームタービンから燃費の良いディーゼルに換装され2基の推進器も取り替えた。

新造当初は、北大西洋横断航路とクルーズを想定していたので、キャビンの配置が最近のクルーズ船と違ってデッキ4、デッキ5などは迷路のようなところもある。
これは定期客船時代を彷彿させ、新しい船にない楽しみに感じる。

昨年竣工したクィーン・メリー2(QM2)はプラネタリウムを設けるなど話題は提供したが、キャビンは最近のクルーズ船と同じである。
同船は公室のアレンジメントが不可解なところもある。
デッキ3のグランド・ロビーから船尾のクィーンズルームに行くにはレストランの中を通らねばならないとか、イルミネーションズ(プラネタリウム)に行く経路がないなど造船基本設計上疑問の残るところがある。
また、パナマ運河が通れないので北大西洋を横断したり、地中海・カリブ海をうろついていることが多いので乗船に二の足を踏んでいる。

QE2のダイニングルームはキャビンカテゴリーで、クィーンズグリル・プリンセスグリル・ブリタニアグリル・カロニアレストラン・モレタニアレストランの何れかに指定される。
モレタニアレストランのディナーは2回制となっているが、そのほかは営業時間内であれば何時行っても良い。

2007年、クィーン・ビクトリア就航で引退が噂されていたがもう少し現役で頑張ってくれるらしい。
2010年に新しいSOLASが発効するするときが潮時かもしれない。

現役で一番好きな船の1隻である。


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