2006年05月13日

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(飛行艇の時代:58) B314のコックピット

B314Cockpit.jpg

ボーイングB-314飛行艇のコックピットの写真である。
旅客機発達物語(グリーンアロー出版社平成5年刊:石川潤一著)に掲載されていたものである。

上部デッキに乗員6名が搭乗していた。
正面は正副操縦士、左後に航法士と機長、右に機関士と通信士の席である。
右の操縦席と機関士・通信士席の間に客席やダイニング、カクテルラウンジなどのある階下につながる階段と手摺りが見える。

動力系と燃料系の殆どが右後方に集中しており、操縦士は船舶で言う操舵手(クォーターマスター)のような役割であったようである。
左後方に座っている航法士が船舶の当直航海士、機長が船長に相当するのであろう。

ボーイング社がPAAに初号機を引き渡すにあたって作成した資料によると乗員は10名で、そのうちコックピットクルーは6名(内訳はパイロット3名、航法士、航空機関士、無線士)となっていた。
機長も当然操縦士の資格を持っているからパイロット3名としたのであろう。

ご承知のように海上でパイロットというのは港湾や水路での水先人のことである。

それにしてもゆったりとしたコックピットである。

客室担当のクルーはパーサー、シェフ、スチュワード、ボーイくらいであろうか?
階下にはデラックスを含む7つのコンパートメント、ダイニングを兼ねるメインラウンジ、男女別のトイレット兼更衣室、ささやかなギャレーがあった。

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