2006年11月12日

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(飛行船:146) ツェッペリンアルバム(写真:第34回) 写真50 −船尾銃座−

Bild50.jpg
[50枚目:陸軍飛行船の船尾機関銃座]

この写真は陸軍飛行船「LZ-90」の船尾機関銃座である。

兵士の背後に垂直安定板と方向舵が見える。

この飛行船(ツェッペリン製造番号でLZ-60)は1916年に長さ163.5mで建造されているが後日 178.5mに改造されている。

改造後の諸元は、直径18.7m、ガス容量35800立方m、240馬力4基で速度96km/時であった。
上昇高度3200m、航続距離4900km、載荷重量17.5tであった。
同年嵐で遭難している。

以前にも書いたように陸軍の船名は非常に紛らわしい。

ツェッペリンの飛行船には当初「Z」の文字の後にローマ数字で「ZⅠ」〜「ZⅩⅠ」まで符番していた(シュッテ・ランツの飛行船は「SLⅡ」〜「SLⅩⅩⅠ」)。
その後「LZ」にアラビア数字を付けるようになったが、これがツェッペリンの固有番号と異なるのである。
この「LZ-90」はツェッペリン飛行船製造では上記のように「LZ-60」である。

ツェッペリン製造番号「LZ-90」は陸軍飛行船「LZ-120」で、戦後イタリアに戦時賠償として引き渡されたとされている(Stephenson著「Zeppelins:German Airships1900-40」)。
ツェッペリン製造番号「LZ-120(DELAGのボーゼンゼー)」がイタリアに譲渡され「エスペリア」になったことはよく知られているが「LZ-90」のその後についてはよく判らない。

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