2006年12月08日

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(飛行船:179) ツェッペリンアルバム(写真:第59回) 写真77 −LZ127 外被の実装−

Bild77.jpg
[77枚目:外被の実装]

この写真は外被の取り付け状況を示すものである。

通気を防ぐために密に織られた綿布に5回防水処理が行われた。
最初に防炎処理を施し、その後何度もセロン処理を行う。

最後のセロン上塗りのときにアルミニューム粉末が添加される。
それによって飛行船は銀ねずみ色を呈し、アルミニューム張りと見違える印象を与えた。

アルミニューム塗装には理由があった。
外被が紫外線で傷むのを保護し、ガス嚢を加熱する好ましくない太陽光線から護るためである。

ガス嚢が加熱により膨張すると圧力が過大となり弁を噴出させることになる。

外被は非常に目の細かいサンドペーパーで磨かれ、それによってラッカー仕上げのようなすべすべにして飛行中の風による摩擦を低減させたのである。

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