2006年12月17日

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(飛行船:188) ツェッペリンアルバム(写真:第68回) 写真86 −LZ127 命名式−

Bild86.jpg
[86枚目:1928年7月9日、「グラーフ・ツェッペリン」の命名式]

このアルバムの第4部、「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」建造状況の写真も最後となった。

この写真はフリードリッヒスハーフェンの建造用第2格納庫で命名式を待つ「LZ-127:グラーフ・ツェッペリン」の写真である。

外被には "GRAF ZEPPELIN" の船名も書き込まれている。

司令ゴンドラの船橋の前にイニシャルZをかたどった飾り付けがなされ、格納庫壁から長大なモールも取り付けられている。

「LZ-127」の命名式はフェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵の90回目の誕生日に当たる1928年7月8日に挙行されたと言う説と9日説があるが、この写真は命名式に招待客を招待する前に撮影されたものの様であり、7月9日の日付も入っているので9日説でほぼ間違いなさそうである。

伯爵の娘のヘラ・フォン・ブランデンシュタイン-ツェッペリン伯爵夫人が台の上で「本船を『グラーフ・ツェッペリン』と命名します。」と宣言した。
このときの写真も残されている。

写真には招待客にゴンドラの様子を見て貰うための仮設歩廊が見えるが、格納庫はきれいに清掃されており人影が見えないところから当日の朝撮影されたものであろう。

残工事を終え、進空したのは2ヶ月余り後の9月18日であった。

4度目の試験飛行の際はじめてブラウガスによる飛行が行われた。
ガソリンでは100時間を超える長時間飛行は出来なかったからである。

国内で35時間の滞空試験などを行ったあと、10月11日に北大西洋横断飛行が敢行された。
このときのアルバムは第8部で紹介する予定である。

この86枚目で「LZ-127」建造中のアルバムは終わり、次回からは「グラーフ・ツェッペリン」のキャビンやラウンジ、それに操縦室・航法室・無線室・ギャレーなど航行中の船内写真を集めた第5部に移る予定である。


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