2007年01月22日

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(飛行船:220) ツェッペリンアルバム(写真:第99回) 写真151〜152 −リビエラから帰投まで−

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[151枚目:モナコ国境]

「グラーフ・ツェッペリン」はカディスからジブラルタル海峡を南下して、モロッコのアトラス山脈を遠望するとまもなくアフリカ上空に達した。

モロッコの街タンジール(図188参照:後掲)とテツアン(図187参照:同前)をかすめてジブラルタルの岩塊に向けて大きく旋回した。

そこにはイギリス海軍の要塞があり、航空機入域制限地域になっていた。

夕暮れにマラガ近くの地中海に到達した。

その背後にはシェラネバダ山脈の頂上に雪が積もっており夕日に赤く輝いていた。

夕食の後、ラウンジでは映画が上映された。

乗客は、そのときベルリンの映画館で上映されているものと同じニュース映画を見ることが出来た。

壮麗な月夜、冴えわたる星空のもとスペイン南岸に沿って飛行を続け、4時半にバルセロナの光の海に到達した。

その後リヨン湾からカンヌに針路をとった。

フランス側リビエラ(コートダジュール)の上空から青く輝く海、目も眩む磯に沿って世界的に有名な海水浴場ニース、モンテカルロ(モナコ公国)、国境を越してイタリアのリビエラ、サンレモを飛行した。

見出しの写真はモナコ公国の国境である。

ここから飛行船は海岸線をニースの東、ビルフランシュに引き返した。

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[152枚目:リビエラ海岸]

コートダジュール海岸の写真である。

途方もない豪華ホテル、別荘、公園、椰子、花を見下ろしながらビルフランシュから西に向かい、前アルプス山系の谷あいを進み、航路を短縮してデュレンス・ローヌ川流域に向かった。

フランスでミストラルと呼ばれる北風を突いて飛行船は北上した。

スイスに入ると山の木の葉はだんだん春めいて来ていたがまだ十分に芽を出しては居なかった。

フリードリッヒスハーフェンには4月25日22時25分に着陸した。


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