2007年02月13日

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(飛行船:243) ツェッペリンアルバム(写真:第121回) 写真192 −大西洋上のシラス雲−

Bild192.jpg
[192枚目:南大西洋上空のシラス雲]

この写真にはドイツ語で "Zirruswolken ueber dem Suedatlantik" と説明がつけられている。

もとはラテン語で、Cirrus には「巻き毛」という意味があり、日本語では巻雲と訳されている。

上層雲のなかでも最も高い空に現れる雲で、巻積雲( Cirrocumulus )や巻層雲( Cirrostratus )よりも高い位置(1万m前後)に現れ、多くは氷晶からできており、輪郭は積乱雲のようにはっきりしていない。

我が国では秋の雲のように思っていたが南半球では5月に出ていたという。
日本のように四季のあるところの方が例外的なのであろうか?

雲といえば、エッケナー博士が船長を務めていた飛行船「シュヴァーベン」に招待されて遊覧飛行を楽しんだドイツのノーベル賞作家ヘルマン・ヘッセは雲を好んで取りあげている(このときヘッセはエッケナーに至極良い印象を持っており、「グラーフ・ツェッペリン」が初めて大西洋横断飛行を果たしたときに「枕辺の読書」というエッセイで素晴らしい快挙と祝福している)。

「ヘルマン・ヘッセ:空の旅」("Hermann Hesse: Luftreisen")という飛行船や飛行機(それも旅客機だけでなく初期の二座単葉機にも体験搭乗している)に乗った体験記など短編を集めた、文庫本のような小さな本にも「雲」("Wolken")という随筆や、「白い雲」("Weisse Wolken")という詩が載っている。

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