2007年10月19日

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(飛行船:467) 「飛行船と飛行船の旅:目次紹介」

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昨日紹介したエングベルディングの本はA5サイズで270頁あまりの本装丁である。

119の挿絵、7頁の全頁写真、折込図面など図表も貴重であるが記述内容も素晴らしいの一語に尽きる。

目次を挙げてその一部を紹介する。

序文のあと、A、B、Cの3部構成になっており
Aは飛行船の理論と実際、および建造と運用、施設
Bは飛行船の応用分野
Cは航空政策上のドイツの立地条件、ドイツの商用飛行の定義とその未来
となっている。

勿論、Aが主体である。
Aはさらに、Ⅰ.飛行船、Ⅱ.建造所と試運転、Ⅲ.飛行船の空港に分かれている。

ここではAⅠの飛行船の項目を紹介する。

(Ⅰ.飛行船)
 1.基礎理論
 2.飛行船と飛行機
 3.飛行船のシステム
 4.一般構造配置、飛行船の装備
 5.載荷重量
 6.浮揚ガス
 7.軽量構造と剛性
 8.速度と空気抵抗
 9.原動機
10.操縦と空中での飛行船の取り扱い
11.格納と地上での飛行船の取り扱い
12.飛行船形式の進展

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以上である。
この本のまえがきの日付が1925年5月、出版が1926年であるから「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」の渡洋飛行の前に執筆されたものであるが、米テキサスのヘリウム工場の写真も掲載されており発行当時の最新情報であったものである。

「ZRⅢ(LZ126:ロサンゼルス)」については操縦室に装備されている計器類、無線室の送受信機などが写真入りで解説されているほか、飛行船母艦「パトカ」に係留中の写真も3葉掲載されている。

見出しの写真は風向きによって360度回転するノルトホルツの格納庫である。
ノルトホルツ海軍飛行船基地の7基の格納庫位置を示した図面も添付されている。

これから少し時間をかけてゆっくり読んで行くつもりである。

毎日のように上げていたこのブログも、休むことも出てくるかも知れぬが大目に見てやって戴きたい。

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