2008年11月19日

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飛行船四方山話(14):フーゴー・エッケナー博士の学位は?

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今回は人物から・・・

[区分] 人物・エッケナー博士
[級]  初級

[問題]
ツェッペリン伯爵の没後、ツェッペリン飛行船製造社と運航会社DELAGの経営を引き継いだフーゴー・エッケナー博士は、飛行船の指揮をとっているときも、レーマン船長、フレミング船長、フォン・シラー船長のように船長とは呼ばれず、尊敬の気持ちを込めて「博士」と呼ばれていました。
エッケナー博士は、どの分野の博士だったのでしょうか?

 1.工学博士
 2.医学博士
 3.哲学博士
 4.文学博士

[答] 3

[解説]
エッケナー博士はデンマーク国境に近いフレンスブルクで、ブレーメンから移住して来た煙草製造業者の子として生まれ、その街で日本の中学・高等学校に当たる5年制のギムナジウムを卒業しました。
その頃から歴史や文学にも興味を持っていましたが、著名な哲学者ヴントの研究所の研究生として純粋哲学を研究し、学位論文をまとめて哲学博士となりました。
当時、社会的問題の論究が最高潮に達していた時期で、エッケナーはカール・マルクスの資本論に対抗して「労働力不足か?資本不足か?、古い問題への新しい解答」と言う論文を発表して注目されています。
このため、哲学者兼国民経済学者と考える人が多いようです。

フーゴー・エッケナー博士は「LZ8:Deutschland(2代目)」、「LZ10:Schwaben」、「LZ120:Bodensee」、「LZ127:Graf Zeppelin」、「LZ129:Hindenburg」、「LZ130:Graf Zeppelin(2代目)」の初代指令を務めており、賠償飛行船「LZ126:ZRⅢ」で初めて北大西洋を横断したほか、「LZ127」で世界一周飛行でも指揮をとっていました。

また、彼の祖父はブレーメンのワイン醸造業者であった。
彼がヘヴィー・スモーカーでワイン通なのも判る気がします。

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