2008年12月20日

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飛行船四方山話(45): 硬式飛行船の乗組員居住区

LZ127Plan2.jpg

乗務員は何処で休んでいたのか?

[区分] 基本設計・船内配置
[級]  初級

[問題]
「LZ129:ヒンデンブルク」には主船体内部(リング173/188間)にAデッキ、Bデッキが設けられ、乗客区画になっていました。
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」では操縦ゴンドラの後部を延長して乗客区画に充てていました。乗務員の居住区はどこにあったのでしょう?

 1. 運転室やエンジンゴンドラ(配置区画)
 2. 主船体内部
 3. 乗客区画の一部
 4. 郵便物・貨物室の一部

[答] 2

[解説]
本格的旅客用飛行船は第一次大戦直後の「LZ120:ボーデンゼー」でした。
この飛行船は小型で主に国内運航を行っていましたが、非番の乗務員は乗客の乗っているゴンドラの天井裏にあたる主船体の中心線通路脇の居住区で休憩したり、ハンモックで寝たりしていました。
DELAGで最初の大陸間飛行の出来る飛行船は「グラーフ・ツェッペリン」でしたが、乗務員は旅客区画を通らずに、やはり天井裏の通路で前後に移動しています。
操縦室から客室区画の後部にある洗面所に行くには、海図室の後壁の垂直梯子で通路に上がり、居住区の後でステップを降りて洗面所に行きました。
非番の乗組員はその通路に隣接した居住区や待機室に居ました。
「ヒンデンブルク」では乗客用居住区前後のBデッキに相当するレベルに、前後数ヶ所に乗組員居住区が設けられています。
士官用メスルームは厨房の前、部員用メスルームは厨房の後部に設けられていました。


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