2009年03月20日

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飛行船四方山話(132): LZ1のガス嚢数

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ツェッペリン最初の飛行船・・。

[区分] 基本設計・ガス嚢
[難易度]初級

[問題]
ツェッペリン伯爵の開発した硬式飛行船第1号「LZ1」にはガス嚢(ガスセル)が幾つ装備されていたのでしょうか?

 1. 7
 2. 11
 3. 15
 4. 17

[答] 4

[解説]
ツェッペリン伯爵の提出した飛行船開発計画書が、ドイツで権威のあるVDI(ドイツ技術者協会)によって1896年12月30日に承認されたので、伯爵は1898年1月に飛行船運航助成会社を設立し、ボーデン湖畔のマンツェル沖に水上格納庫を建設し、最初の飛行船の建造に着手しました。
構造やメカに関してはダイムラーから派遣されたグロース技師が、気嚢(ガスセル)周辺についてはリーディンガー気球製作所から来たコーベル技師が、ツェッペリン伯爵の基本設計をもとに、専門知識を発揮して飛行船を具体的に展開しました。
浮揚ガスである水素を充填する気嚢(ガスセル)は長さ方向に17個配置されました。
まだこの時点ではゴールド・ビーターズ・スキンは用いられて居らず、気嚢(ガス嚢、ガスセル)の素材はゴムを引いた布で気密性を保っていました。
長さ128メートル、平行部直径11.7メートルの外殻に収められた気嚢の総容積は11300立方メートルでした。
前後のゴンドラに搭載されたダイムラー社製15馬力のエンジン2基に直結された回転軸から、外殻両側に取り付けられた4翅の小さなプロペラを駆動する方式でしたがあまりにも非力であったため、次のLZ2では1基あたり出力が84馬力に増強されました。


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