2009年03月19日

*** 当ブログは2014年5月末に引っ越しました…新しい「紺碧の海」はこちらです ***

飛行船四方山話(131): LZ130の最長飛行

LZ130Alps.jpg

LZ130は30回飛行した・・。

[区分] 運航・実績
[難易度]中級

[問題]
LZ130(グラーフ・ツェッペリンⅡ)は30回飛行していますが、最も飛行時間の長かったのは次の内のどれでしょうか?

 1. 1938年 9月17日に発進した航続飛行試運転
 2. 1938年12月 2日に発進したズデーテン・プロパガンダ飛行
 3. 1939年 7月12日に発進した測定用ゴンドラ試験飛行
 4. 1939年 8月 2日に発進した無線傍受・無線方向測定飛行

[答] 4

[解説]
LZ130:グラーフ・ツェッペリン(Ⅱ)は1938年9月14日に命名式の直後に最初の試験飛行を行ってから、翌年8月20日の最後の飛行まで30回の飛行をしています。
1938年9月17日に行われた第2回試験飛行で26時間15分の連続飛行を行いました。飛行距離は2388kmでした。
その後数回試験飛行を行っていますが、12月2日には8回目の飛行となるナチのプロパガンダ飛行で62名の乗組員と7名の乗客を乗せて31時間31分(2928km)の飛行を行っています。
16回目の飛行にあたる翌年7月12日には電波測定用の吊り下げゴンドラのテストのため、北海に出て14日まで44時間51分の飛行(3320km)を行っています。
最長連続飛行は同年8月2日から4日にかけて行われた無線傍受・無線方向測定飛行です。
エルンスト・ブロイニング博士等専門家を乗せて北海から英国諸島東岸に沿って、途中アバディーン上空ではエンジンを停止してレーダーや無線の傍受、無線方向測定などを行っています。
このときの飛行時間は48時間8分、飛行距離は4203kmであったと記録されています。

Comment on "飛行船四方山話(131): LZ130の最長飛行"

"飛行船四方山話(131): LZ130の最長飛行"へのコメントはまだありません。