2009年03月26日

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飛行船四方山話(138): 80年前のこの日

ドイツ政府要人にとって素晴らしい遊覧飛行であった・・。

[区分] 一般・歴史
[難易度]中級

[問題]
80年前の今日、3月26日に「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」は標高800mの聖地上空を飛行しました。そこはどこでしょうか?

 1. オリンピア
 2. メッカ
 3. コンスタンチノープル
 4. エルサレム

Bild232L.jpg

[答] 4
「LZ127:グラーフ・ツェッペリン」は建造翌年の春、国会議長など政府要人を招待して初めての中東飛行に出掛けました。
ローマ、ギリシャ、エジプトなどの遺跡を上空から遊覧飛行するつもりでした。
このとき、ローマ上空からムッソリーニに電報で挨拶を送り返信も受信しています。
当然、ピラミッドやスフィンクスも見に行きたかったのですが当時英領であったエジプトからは着陸許可が出ませんでした。
イギリスの飛行船「R101」がイギリスからカラチに行く予定があったので、その前にドイツの飛行船を着陸させたくなかったからだと言われています。
3月26日にはクレタ島からキプロス島、ハイファを経由して夕刻エルサレムに到達しています。
その夜、海抜マイナス382mの死海に降りました。
ログブックによると高度−156mとなっています。
このクルーズで帰途、コンスタンチノープルに行く予定だったのですが悪天候のため断念しています。


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